[十二国記] 白銀の墟玄の月 第三巻 ネタバレ感想 驍宗様生きてた

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ネタバレを含みます。

 

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感想

3巻の感想です。

1巻2巻は重苦しい息の詰まる展開で内容的にもミステリーという感じだったのでそれと比べると3巻は前半から様々な謎が明らかになったり後半に向けての盛り上がり(特に十七章の最後)もあってとても読みやすくページをめくるのが止まらない!という感じでした。

3巻4巻発売前にまとめた気になる所を振り返りつつ細々感想書いていきたいと思います。

驍宗の生死

生きてましてね!驍宗様!
十七章最後の方、「彼ーーーー驍宗は」の一文でガッツポーズですよ。
まあ死んでないとは思ってましたが。

実際に襲われた前後についても明らかにされました。

琅燦に焚き付けられ阿選が反乱を決意

因縁ある轍囲に呼び出して函養山に閉じ込めよう大作戦
烏衡ら赭甲に賓満つけたけど驍宗強すぎ
思わず殺しちゃったかも!
貍力(りりき)で落盤起こしたけど想像以上の破壊力だった!
結果、白雉落ちてないからセーフ

泰麒の角を封じよう大作戦
角を欠こうと切りつけたら鳴蝕で逃げられた!
結果、白雉落ちてないからセーフ

驍宗は驍宗で侮っていたとあるけど、絶望的な状況の中でも脱出を諦めず、祭祀も続けていたとか驚異的すぎ。

阿選との格の違いが明らかだよね。

4巻は李斎達に救出されて文州城落として反撃開始だ!!っていう終わり方で大興奮でした。(すでに最後まで読んでいるのでどうなるかは知っていますけど)

泰麒の本意

三巻入って早々に項梁が読者の気持ちを代弁してくれました。よくぞ聞いてくれた!!
「驍宗こそが王である」
聞きたかった言葉が聞けました。

いろいろ本心を語ってくれて納得です。

泰麒の近くにいると次蟾の影響を受けなくなるという話なので麒麟の力が回復してきているみたいです。泰麒が膝をついたシーンがそれなんでしょうか。

六寝へ忍び込む中での回想シーンからの正頼救出作戦。
ひどい有様なのに在りし日の口調そのままで泰麒と語る正頼。情報を伝えその場残る判断をする所など目頭熱くなりました。

そして阿選に叩頭するシーン。風の海迷宮の岸、魔性の子を経た流れを思い返すと感動ですよね。

阿選がなぜ乱を起こしたのか

驍宗への敗北感。これにつきるのではないでしょうか。

驍宗をライバルとして見出し競っていく中で、虚栄心、自尊心というような欲がでてしまった。
去思が言う「結果を得たいという気持ちこそが、結果から身を遠ざける」というのは阿選にも当てはまっていたんじゃないかなって。

結果、驍宗との差を色んな所で感じ積み上がっていく。
乱の詳細についても明らかになってますが、結果を求めすぎてプロセスを軽んじてるところが多々ありますよね。

「同姓の王が続くことはない」
琅燦の言葉を聞いて暗黒へ落ちた。

耶利の主公

主公の正体は石林観浴雨に知らせを渡していた玄管が主公なのでしょうか。
あまり多くは語られず。

耶利の正体についていろいろ出てきましたね。

黄朱の民で驍宗と黄朱の民の縁で見聞を広めるため王宮に迎えられた。
独自に調査していたようで宮殿内の事情もだいぶ深いところまで知っていた
妖魔に対する知識も豊富で「病」の正体も看破。原因となる妖魔の駆除にも成功。

剣術も確かなようだし有能すぎるぜ、耶利。

鳩の謎

次蟾(じせん)という人の魂魄を抜く妖魔が原因でした。

琅燦が阿選に提供し、阿選は魂魄が抜けた人を呪符で支配し手駒として使っていた。
発覚を恐れ白圭宮で魂魄を抜かれたものは六寝へ異動させて隠していた。
呪符で支配された人は自発的に動くことはなくなり、結果様々なところで棄民とも取られる状態になっていた。
魂魄を抜かれた人が助かることはほぼ無い。

三巻裏表紙の絵は次蟾の顔ですかね?周りの陶器が鳩に見えなくもない。
最初見てキモいと思ってたけどほんとにキモい妖魔だった。

英章達の行方

驍宗麾下の行方も明らかになりました。

英章 馬州に潜伏。その後不明。
巌趙 白圭宮で軟禁されていたが、泰麒の太僕となる。
霜元 承州・卓方に潜伏、李斎と合流。
正頼 鴻基で囚われの身。項梁に国帑の在り処と英章の潜伏先を伝える
臥信 鴻基で潜伏する。生死不明。

英章の元へ向かった項梁の話を楽しみにしてましたよ。ええ、ほんとに。

赭甲の正体

烏衡(うこう)という津梁軍に所属している卒長が率いる部隊でした。
剣の腕がいいわけでもなく素行の悪さ、残虐さで名が通っていたごろつき達。
阿選から驍宗襲撃の実行犯として賓満を憑けられ労することなく達人の技術を手に入れかなり調子にのっています。
十二国記シリーズ胸糞悪いキャラNo1ですね。
名も知れず腕の立つ集団というのは賓満がからくりでした。

回生のその後

浮丘院の如翰を訪ね老安で武将が里の者に殺されたと伝える
結果、李斎達に真実が伝わりその後の助力を得ることになるけど
二巻終わりの回生の雰囲気からもっと活躍があるのだと思ってた。

委州の乱

三巻では触れられず。

菁華と男の行方

老安の民に驍宗の外見を伝えたという話以外では3巻では触れられず。

その他

・驍宗と阿選の見た目年齢

・白幡は轍囲の生き残り

・厳趙復帰

・玄管は誰?

まとめきれないのでそのうち追記します。

まとめ

三巻序盤に謎だった部分が一気に明らかになったのもあってだいぶスッキリしました。

中盤、正頼救出の部分は心臓バクバクした。

そしてこれで驍宗が李斎達に合流すれば文州城落として反撃開始だ!という三巻終わりでしたね。

最初はメモ取りながら読み勧めてたんだけど十七章で驍宗の生存が確定してからの盛り上がりが凄くて、メモも取らずに四巻最後まで読み勧めてしまいました。

四巻ネタバレ感想に続きます。

 

以前に書いたネタバレ感想はこちら

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